魔法書使いの蒼き人


「あの、ありがとうございました。 何かお礼を……」


「いいっていいって! 偶然通りかかっただけだもの。 じゃあさ、ソフィって呼んでもいい?」


「構いませんよ」


「私はソフィちゃん、でいいかな?」


「いいですよ」


ソフィははにかむように笑う。


「そういえばソフィの周りにいた護衛達はどうしたの? 黒髪女性も」


「それは、問題が解決したので帰って貰いました。 黒髪の方にも話をしましたので」


「……まさか、さっきのも護衛がいなくなってからなの?」


ソフィの身体がビクリと跳ねた。


「……そう」


いじめとか他者が関わる事で緩和したり悪化したりとする。


あたしは数年前に同様の事態に実際に関わっていた。


だからって見捨てたくない。


「あれはさすがにやりすぎだよ。 言い返してもいいと思うけど」


あたしの言葉に苦笑いを浮かべた。