魔法書使いの蒼き人


「……あたしも、得意なんだ」


ニコッと笑い、魔法書を開く。


「初級の段、アクア・ボール」


頭上に浮かぶは数個の水の球。


「……からのアイス・ランス」


形を変えて、数十本の矢ができた。


矛先を操作して発射。


――カカッ


「きゃあっ!」


叫んだのはソフィではなく、顔面ギリギリで矢を通された女生徒。


それを全員に、それぞれ足下か壁が木の幹に突き刺さった。


「な、何するの! わたしを誰かを知ってやってんの!?」


――ヒュッ


「知らなくてもやるけど」


「……っ」


片目ぎりぎりに突きつけられヘナリと座り込んだ。


放ったのはほんの数本だけ。


「さぁ…まだまだ残ってるよ。 皆はどうにかしてこれを防いでね」


手を上から下に下げて全ての矢を発射させる。


「ぎ、ぎゃあああっ!」


「ま、待ってよー」


女生徒達は血相を変えて次々と逃げ出した。