魔法書使いの蒼き人


〈side. Ni-na 〉

「お客様、スタイルよろしいですね!」


「……ありがとうございます?」


学園から少し離れた所に建てられたら服を専門とするお店。


女性が1人で切り盛りしている。


この店にいるのは私とレイちゃん。


それと、


「お客様、精霊をお連れしているなんて珍しいですねー!」


「あはは……」


五匹の精霊達が店内を飛び回っていた。


ここの店は風魔法で服を見立ててから決定した物を別の所で作製する流れ。


私はすでに終わったためにイスに座ってサイズを測られているレイちゃんを見ていた。


レイちゃん、綺麗な肌いいなー。


壁一枚の先で立っている後ろ姿。


ここからだと頭から上と足から下が向こう側から見える。


「もういいですよー。 少しお待ち下さいね」


「ハーイ」


シャツのボタンを留めながらレイちゃんが壁一枚の先から戻ってきた。