魔法書使いの蒼き人


――――……

――ボスッ


寮の自室に入ってすぐにベッドに倒れた。


明日から対面式当日まで授業は午前中だけだし。


楽なんだけどさ。


「……」


布越しに胸を押さえた。


明日はニーナとレイが買い物に行こうとしていたし、


マリーヌは対面式の開会のスピーチを考えなければならないと言っていた。


ダァチさんの監視をかねて学園にはそのまま残るとも言っていた。


「……さっきからなんなんだよ」


レイが異性に対して言葉に出したり思い出していた所を見ているとモヤモヤする。


ロイドに対してもだ。


これが何なのかが分からない。


悩んでも仕方ないし、対面式終わってからロイドとナルシスに聞いてみるか。


寝間着に着替えて目を閉じた。


が、その日はいつまで経っても寝付けられなかった。