〈side.Rei 〉

「……――'我は魔法書を扱いし者、名を……と申す。 五の魔力属性の力によりこの場を覆い尽くしたまえ'」


あたしは今闘技場のフィールド中心にいる。


シールドの件で自己責任(というより自ら申し上げたんだけど)を行っている。


この場にいるのはあたしともう一人、オスマンだ。


そして今巨大な魔法陣を作りあげ新たなシールドに作り変えた。


まぁ、そこまでしなきゃ…ね。


「オスマン、終わったよ~」


あたしは遠くから見ているオスマンに手を振る。


「お疲れ様です。 レイ様」


「んーん、全然疲れてなんかないし。 てか、また敬語になってるよー」


「すみませ…いやすまない。 ついクセでな」


あたしは伸びの動作を止める。


昨日のロイドの質問を思い出していた。