廊下に張り出されたクラス分けの紙。


俺とロイドとナルシス、ニーナとレイと同じクラスになった。


「今年はよろしくね」


「「こちらこそ」」


そんな会話をしているとニーナが教室に入って、俺らの元に走ってきた。


だけど、その表情はなんだか焦っている。


「ねぇ、レイちゃん見てない?」


「……見てないけど?」


「そう。 さっき小屋に行ったんだけど、いなくて…探してたんだ」


「探してたって…荷物はあったんだろう?」


ニーナは縦に頷く所で、突如として廊下が騒がしくなる。


「おっはよう! 今年は皆一緒なんだね!」


人ごみを掻き分けて教室に入ってきたのはレイだった。


教室にいた生徒達も唖然としてレイに注目する。


理由はいつもの服装ではなく、学園の制服を身に付けていたから。


白い長袖シャツに黄の線が入ったプリーツスカートに膝丈上のブーツをはいている。