魔法書使いの蒼き人


「わ、もう暗くなってるよ」


「そろそろ夕飯の時間だよね!」


「あ、あたしちょっと用があるから」


「うん! ロイド君、ナルシス君行こう」


ニーナはそう言ってロイドとナルシスの手を引いて小屋を出た。


俺の名前が呼ばれなかったのが気になるが、とりあえずイスから立ち上がる。


「リュウキは…ここにいて」


「え」


レイを見ると顔を赤く染めてもじもじとしている。


いつもと違う様子が気になった。


「……分かった」


俺は再びイスに座り、正面に向き合う。


「「……」」


なんか、スゴい気まずい。


いつもならレイが話題を通してから盛り上がっていくのに、


「あの、さ……」


「な、なんだ?」


「レミリアの補佐だけではないんだ。 その、あたしは将来……」


語尾が小さくなって、聞き取れない。


「何?」


意を決したようにレイは立ち上がり、叫んだ。