魔法書使いの蒼き人


――――……

あれから課題を全て完了し、俺らは三年に進級した。


クラスは皆同じで、平穏な生活を送っている。


ただ……。


「ミスタ・リュウキ。 いい加減にお前はどうしたいんだ」


いつまでも子どものままではいられない。


学園を出たら、自身で道を作らなければならないのだ。


ただ、俺の中では未定のまま。


やっと解放され、向かうはレイが住んでいる小屋。


――ガチャッ


「おかえりー! リュウキはまたなの?」


中にはレイ、ニーナ、ロイド、ナルシスが談笑していた。


「お前のなりたいモノはないのか?」


ロイドに言われて、考えながらあいているイスに座る。


「参考にしたいんだ。 ……皆は何になるんだ?」


「私は魔法芸術師になりたいな」


「それって、自身の属性で何かを作り出す人でしょ?」


「うん!」


ニーナは昔から言ってたもんな。