「長い間、他国に滞在してたけど、随分と世話になったわ。 ありがとう。 また、遊びに来るわね」
「……姫、その前にたくさんの資料が部屋に置いてあるハズです」
「わかっているわ! 私は私の仕事を放棄は絶対しないわ」
マリーヌは手を振って、ダァチさんは頭を下げて学園から離れていった。
馬車を見送っていると、
「お帰りなさい」
振り向くと、学園長が立っていた。
「あたし達は長い滞在を得て、様々な経験をいたしました」
レイが言うと学園長はニコリと笑い、
「では、今日はこのまま休んでいただきたいと思います……が、あなた方はこの学園の生徒だ。 休んだ分、キッチリ"補習"は受けてくれ」
補習?
「了解、必ずしも挽回するから!」
「……よろしい、各部屋に課題を"今夜"からだすから覚悟するように」
学園長は背を向けて歩き出した。


