魔法書使いの蒼き人


「動くんじゃねぇ…さもないとこの女の首掻き斬るぞ」


レミリアの身体を動けないように片腕の中に納めている。


「成る程、そうやって脅したのか」


「レイ…そこで納得している場合ではないよ」


ダァチに言われてハッとした。


「魔法書を捨てろ…テメェも剣を捨てろっ!」


本性を表したらとことん遠慮無いな。


あたしもダァチも床に落とす。


「従ったよ。 で、あんたの要求は?」


「要求? だったら国王のイスが欲しいな」


「……………………は?」


しばらく呆けてしまった。


国王陛下のイスって、おじい様以来誰一人座る事なかったのに。


それをあんたが……?


「お前、ここで宣言しろよ。 オレを"国王陛下に就任する"と!」


「ま、待ってよ! あたしは姫じゃないし! レミリアの補佐だし! ……あ」


そこで間違った発言をした事に気づく。