魔法書使いの蒼き人


あたしは一瞬だけ、大臣に背を向けた。


「喜べ。 国外追放までは行かないから。 ちゃんと反省して、また「「レイッ、後ろっ!!」」」


「え」


マリーヌとダァチの気の張った声に後ろを振り向く。


――ヒュッ


「!」


銀色に光る物を間一髪で後退に下がる。


足元にパラッと髪が落ちた。


「……何しているの」


銀色の正体は投げナイフだった。


投げられたナイフはステージ裏の壁に突き刺さった。


大臣はナイフを扱うのが作法も武器としても上手い。


「きゃあっ!」


「「「っ!?」」」


大臣はレミリアの腕を引き、首もとにナイフを押し付けた。


「レミ「動くなっ!!」」


「うおっ!」


またしても投げられたナイフをギリギリでかわる。


さらに三本投げられたそれを跳んで後退に下がった。


一体何本持ってんのかが謎だ。