魔法書使いの蒼き人


「了解「い、言います!」」


振り上げられた黒剣の動きがピタリと止まる。


「よし、包み隠さずに……言え」


あたしが笑うと一瞬で場が凍りついた。








「……成る程」


配給係の話では、ある人に"黒いドレスを着てステージに立っている女性の服を切り刻め"と言われ、


相手の名前を聞いた瞬間、断った。


何故なら相手は国の姫君で良い噂は聞かないが、国の頂点に立っている者だから。


ある人はそれでも金は払うとか言ってきたが必死に断った。


「そしたら。 娘を人質にしたんです。 "いう事聞かないなら首を斬るぞ"って。 妻が早くに先立たれれ、唯一生きる希望を残してくれるのは娘だけなんです。


娘がいなくなってしまうなんて考えられずに僕は……申し訳ございませんでした」


「話は分かった。 で、娘さんを人質にした人は?」


震える指で指した先は……。