あたしの後ろにはダァチが立っていて、見ないように顔を横に逸らしている。
「二人とも、良い時に来たよね」
あたしは手を二回叩くと、シュンッと音を立てて魔法書が現れた。
手に取り、唱える。
「中級の段、リクラマーション!」
パァッと現れた魔法陣。
光が収まるとあたしは衣服を身につけた状態となった。
蒼いドレスではなく、白ノースリーブに薄灰のズボンスタイルとなった。
一気に騒がしくなる会場内。
「ふはぁ、やっぱりこれが落ち着く」
魔法書を閉じて、その場でくるりと回った。
「ところでさ、これって誰が着てた上着なの?」
マリーヌとダァチが目を合わせた後、マリーヌが答えようと口を開いたが、
「レイリア様!」
大臣が二人を横切って、あたしの前に立った。
手には毛布が広げられていた。
「あぁ、何? あたし衣服限定だけど再生魔法使えたから」


