〈side. Rei 〉

レイは走り込みから剣術、武術に励む日々が続いた。


その後、レイは皆に頭を下げ協力を求めた。


"レイの力を戻す事に協力する"。


それが返事だった。


一週間経ったが、レイの身体は覚えていたんだろう。


戻っていくどころか日に日に力を増している。


今は――……


――ドサッ


「! いっ…てぇ……」


背中を思い切りぶつけ俺は顔をしかめる。


「リュウキの"リボン"いただきっ!」


すぐにレイの明るい声が頭上が聞こえ、何かが解ける音が。


足音を鳴らし離れていく。


目を開けると澄んだ蒼空がどこまでも広がっていた。


「リュウキ、お疲れ様」


マリーヌが蒼空を背に俺を見ている。


マリーヌがいつもつけているリボンが無くなっていた。


それに気付いたのか、


「またはじめにレイに取られちゃったわ」


と笑い声をあげながら言った。