魔法書使いの蒼き人


〈side. Ryuki 〉

「改めまして、レイリア様の元気なお姿を見る事ができて光栄です」


「これのどこが元気に見えんの?」


レイは警戒態勢に入り、眉をひそめて大臣を睨んでいる。


そんな大臣は怯む事はなかった。


「実はレイリア様には王宮に戻って貰いたいのです」


それにレイは鼻を鳴らし、


「あたしの王族の権利は剥奪されてないんだっけ? けど、戻る気はないから」


一瞬、大臣のこめかみがピクリと動いた。


「そんな事は言わせません。 ……街の人達から聞いたんです。 レミリア様の命で国を出たなんて、聞きませんでしたよ?」


レイの手が一瞬動いた。


「……それが何?」


レイの顔を見て、大臣は作った笑顔になった。


「もういいでしょう。 こんな"下級人"と連むのは。 ……イースターの姫にあまり相応しくありませんよ」


「なっ!?」


レイの表情が驚愕に歪んだ。