魔法書使いの蒼き人


「レイが起きた事をフレイム達から聞いたわ。 そして、近くにいた使用人に頼んで作って貰ったの」


にこやかに笑うサラサの肩から顔をのぞかせたフレイム。


「アクア、アース、ウェンディ、リーフはすぐに来るよ」


どうやらあたしが寝ている間にどこかに行ってるらしい。


「その包帯、リーフの再生能力がまだ残っているから外しちゃダメ」


「分かった」


暫くは安静か、体力落ちたかな。


その後、枕の下には魔法書が置かれていた事に気づいた。


ご飯を食べ終え皆の話を聞いていた所、扉をノックする音が。


「失礼します」


入ってきた人物を見て、あたしはベッドから降りようとした。


「あ、レイリア様はそのままで結構です。 安静ですよ」


言われなくても分かってる。


あたしは大臣の一人が入ってきた事に嫌な予感がする。


それはすぐに的中した。




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