魔法書使いの蒼き人


「それまでの間、この部屋から離れることはそんななかったな」


「これは、街の人達からです」


ソールとダァチが二人がかりで持ってきたのは、ラッピングされているものばかり。


「……こんなに?」


二人は頷いた。


後でお礼しに行かなきゃね。


「とりあえず、さ…何か食べるものない?」


「……あたしら食べ終えたばかりだわ。 何か食べるもの持ってくるね!」


マリーヌが扉前まで歩いた時、


――バンッ


`……あ´


「おはよう、レイ。 お腹空いてると思って持って来……きゃあ! マリーヌどうしたの!?」


お盆を片手に扉を開いたサラサがうずくまっているマリーヌ見て驚いていた。


「姫、大丈夫ですか!」


ダァチがマリーヌの元まで駆けつける。


「マリーヌは丈夫だからね、サラサ」


「……そう」


サラサはスープに固形物が入ったご飯をベッドの近くに置いた。