魔法書使いの蒼き人


「ノルンはさ、何気に色んな星の生態について詳しいよね」


[そうだね。 姿を変えて紛れる事もできるからたまにやってる]


「何気にあたしに干渉してくるよねー…」


[そう、だね?]


「神様だよね。 人間だよあたし」


[いきなりどうした]


あたしは間を開けて聞いてみる事にした。


今まで気になっていた事……。








「あたしって本当に"人間"なの?」


[!?]


ノルンの目が大きく見開かれた。


神からしてはあたしの世界については貴族、平民関係なくひとまとまりで人間と称する。


「昔、"人間離れしてる"って言われたんだよね。 故におじい様だってできなかった事をあたしはやってのけた」


大罪を払い、人を助ける事とか。


「全然気にしてなかったハズだったけど、もしかしたらってどこかで思って……」


答えを求めるかのようにノルンの顔をジッと見つめる。