魔法書使いの蒼き人


[レイの魔力が回復しきってないから。 現に一週間も眠り続けてるの]


「……そうなの?」


[大抵睡眠をとれば回復はする。 しかし、ゼロに近いほどの消費をしたんなら話は別]


「……」


[貴族に生まれた人の基準を100に例えると仮に魔法を使えなくなっても一割位は残っていれば生活できる。
けど、レイは特殊なんだ。 100を通り越して1,000、いや10,000か……?」


「多めに見過ぎじゃない?」


[多めに見る程多すぎるんだ。 だから10を普通に生活できるとすれば、100か1,000ぐらい回復させねばならない。 だから、眠り続けてる]


「……取り合えず分かったけど、あたしは後どれ位眠ればいいわけ?」


[どれ位はすでにない…後一時間は切った事は確かだね]


「……そうですか」


随分と気の長い話だったな。


思わず溜め息をつきそうになるのを堪えた。