魔法書使いの蒼き人


〈side. Rei 〉

――――……

あぁ、あたしはついに還らぬ人となってしまったのか?


身体がダルく、目を開くのもままならない。


このまま、どこかに身を任せようと思ってどれ位が経ったのだろう。


どうせ、ここは死者が住む世界なのだろう。


正直、心残りは沢山ある。


でも、皆が幸せであればいい、かな。


[よくないよ。 レイもあの場所に戻らなきゃいけないんだよ]


「……」


……どこかで聞いた事ある声だな。


[世界は救われたよ。 レイとその仲間たちが全身全霊をかけてくれたからね]


「……」


頬に違和感を覚える。


[よく頑張ったね]


――チュッ


「……!」


――ギリリリリリッ


[いだだだだだだだっ]


「痛くしてんだから当たり前だ。 当然だろう? ノルンー?」


目を開けるのもバカらしくなり、ノルンの背中に手を回し爪を立てた。