魔法書使いの蒼き人


「……で、レイは相変わらず、か」


ソールは眉を寄せる。


「……あたし分からないの。 レイがなんであの時無属性なんて使ったの?」


あんな無茶をしてもなお無属性で相手を砂と化した。


名を、ギレルと言っていた気がする。


「マリーヌは、レイがやった技ができるのか」


「一応できるけど…人でやった事ないわ。 やるはずはない。 死人をあんな姿に……」


マリーヌは顔を押さえて泣き出した。


ダァチさんが駆け寄ってマリーヌの背中をさすっている。


――ガラガラガラッ


今度は反対側から何かが転がる音が聞こえてきた。


「お昼持ってきたよ。 何かを食べておかないと持たない……ひゃっ!」


ワゴンに料理の置いて運んできたサラサ様が何もない所で転び、


――ガシャンッ


「……何もない所で転ぶ習性いい加減に直せよ」


それをソールが一足先前に立って止めた。