〈side. Rei 〉
正面から向き合うのはこれで三回目。
「イヤイヤ、償うって何を? オレはただ人の感情や欲を全面に出そうとしているだけだよ?」
ギレルは頭をかきながら聞いてくる。
「全面? それにしても域が越えてると思うけど」
「そう?」
スッと目を細める。
「キミさ目の色がかわったらどこかで見た事ある面だね。 あの憎い男に似てる」
視線の先はアレンさんに向けられた。
アレンさんは小さく笑い声を漏らすと、
「キミ呼ばわりとは、随分と低く言われたものだな。 隊長だったのに」
アレンさんは剣を抜き構える。
「改めて名を名乗ろう。 かつて実在していたクラクス王国騎士団隊長、名をアレン・ビクトリアと申す」
「わらわはフィリィじゃ。 初代火の精霊達を率いていた者じゃ」
アレンさん精霊妃様が自己紹介をした。
え、まさかあたしもやるの?


