「……なんで?」
剣を収め、あたしを抱えたダァチが溜め息をついた。
「仲間のピンチに駆けつけない人はいないよ」
「そうじゃなくて、どうやってシールド破いたの!?」
黒剣でも破れないようにしてたのに。
「……砕いたんだよ」
あたしの質問に答えたのはソール。
握りしめていた右手を広げパラパラと何かが落ちていく。
……あたしが先程シールドの軸にと突き立てた剣だった。
「……忘れてた」
頭を押さえて言うとソールは鼻を鳴らした。
ソールの右手は自身の意志で鉤爪へと変えることができ、と言うのは、突然の細胞変異で起きたらしい。
鉤爪で相手を切り裂けるし尋常じゃない力を発揮することができる。
以前、お手合わせしたいと言ったらすぐに断られた。
ダァチはあたしを地面に下ろし、
「レイは治癒してもらって」
それだけ言って、立ち上がろうとした。


