言葉の合図により影が地面から飛び出した。
「いっ…つー……」
かろうじて避けれたが掠ったのか腕や足の片方ずつから血が流れ出す。
ヒュウと口笛が聞こえ、
「スッゴーイ! 完全にじゃないけど避けれた人初めて見たよ」
ニヤニヤと片手が失った状態で笑っている。
「じゃあこれはどうかな?」
楽しむかのように次々と影があたしに伸びてくる。
それを右に左にはたまた前後に飛び回りながらかわし続けた。
速度が速くギリギリで、
――ズザッ
「わっ!!」
足をかすらせ転んだ。
「……!」
いつの間にか影に取り囲まれ、前後左右、上にも影があたしに狙いを定めている。
「……ご愁傷様」
黒ローブの楽しそうな声が聞こえ影が身体を貫通すると思いきや、
――ズバッ
何かが切り裂かれる音が聞こえた。


