魔法書使いの蒼き人


「その手を離しなさい。 砕くよ?」


冷めた声に場が凍りついたのに気づけずにいた。


「遣ってみれば?」


あたしを挑発させるかのように黒ローブはレミリアの頬に触れる。


……お望み通りにしてやる。


黒ローブに掌を向ける。


「――――」


――ピキッ


「!」


黒ローブの指先から二の腕にかけて凍りつく。


掌をスッと横に払った。


――ゴギッ


「……!!」


骨が砕ける音が聞こえ、地面に落ちた。


凍結した腕は当たった瞬間バラバラに砕け散る。


「ギャアアアアアッ!!」


黒ローブはなくなった箇所を押さえながら喉奥から悲鳴を響かせる。


次の魔法を唱えようとし、ふと足元を見た。


黒い影があたしのすぐ近くまである。


いくつかに別れグネグネと……。


「……!?」


「……なーんちゃって」


――ザグッ