魔法書使いの蒼き人


「レミリアの魔力と魂、大罪のいくつかをいただいたよ」


「大罪…色欲?」


「いーや、他にも傲慢、怠惰、憤怒、強欲、嫉妬も含まれてんだ」


そんなに!?


「オレがレミリアを狙った理由は、スゴい嫉妬心に苛まれていたから。 この年齢で、しかも裕福な育ちのうえにだよ」


口元が歪んだ。


「なぜかわかる? レイリア、君が原因なんだ」


黒ローブに隙間から見えた目が冷たくあたしを見据えていた。


足がすくんだ。


「どういう事!?」


平静を装う暇はない。


声が震えていた。


黒ローブはハァと溜め息をついて、


「思い当たる節はない、か。 確かに、君は生まれながらの勝ち組だからねー…」


黒ローブはおもむろにローブを外し素顔を見せた。


長髪を外に出し、首を横に振る。


「レイリアは知るべきだよ。 事の発端は生まれた時から始まったんだ」