魔法書使いの蒼き人


「あ…あれっ!!!」


誰かが遠くを指差した。


暗雲に覆われているせいで薄暗かったがそれよりも黒い何かがゆっくりとこちらに近寄ってきている。


しかも数が尋常でないくらいに多い。


「早く中にいる二人も連れて避難しましょう!」


「その…必要は、ない…」


アリアさんの声の後に低い声が聞こえた。


「ロイドっ!」


ナルシスを抱えふらつきながらドアにしがみついた。


「……無理するなよ」


「何を…言っている。 状況で休んでいる場合…ではない」


荒く息を付きながらギッと俺の方に目を向ける。


「リュウキ…お前はレイの元に行けっ!」


「!?」


「あの…黒ローブは言っていた。 拠点、セントラル・ルインスにいる者達を…殺すと!」


「……!」


マリーヌ達が!?


「リュウキ行って! ロイド君とナルシス君は私に任せて!」


ロイドを支えながらニーナが言った。