魔法書使いの蒼き人


地面に着地し構えて魔法書が開こうとした。


ヒュンッ、という音が聞こえた後、手に持っていた魔法書が後方に飛び、落ちた。


まさかの、風属性。


やられた、すぐに別なの唱えてたか。


ウィンド・スティング


矢よりも数倍細く小さく、スピードが速い。


「……さすが学年トップ」


魔法一つ一つに込めた魔力が強い。


……魔法書取らなきゃ。


手を叩こうとしたが、


――ゴアッ


「わっ」


いつの間にか蒼空を飛んでいた。


いや、上空数メートル飛ばされたといった方が正しいかもしれない。


うわぁ視線がイタい。


そりゃあさっきからやられてばっかりだし。


でも、何故か声が聞こえてこないな。


顔を見れば、どういう感情は読み取れるんだけどね。


「さて、この後どうするか」


少なくともこの高さならあたしの場合、魔法書使わずとも、


「……余裕」


あたしは体をひねり地面に降り立った。


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