魔法書使いの蒼き人


「アレンさん?」


突如の異変にあたしはアレンさんに近づいた。


「ギレルが…なぜ? あ、あの時、私は……」


「……アレンさんっ!?」


肩を掴むとハッと我に返ったようにあたしの方を向く。


顔が真っ青だ。


「……すまない」


いつも平然としているアレンさんが取り乱す程に、ギレルとの関係に何があったの?


[アレン君、この際にレイに全てを話したら?]


「!」


ピクリと肩が震えた。


[キミは本体の分身だろうけど記憶は残ってるでしょ? 忘れてはいけないと思い続けた結果だ]


「……確かにノルン様の言うとおり、私にはハッキリと…あの時の記憶が頭に残っている」


ノルンに向けて苦笑いし、あたしに向き合った。


「レイにも話さなかったことをこの場で告げよう」


一呼吸置いて、


「世界が終わりかけだ時代があったよね? それは私が生きていた間に起きたんだ」