魔法書使いの蒼き人


――――……

『――――』


時刻は誰もが寝静まった深夜。


今日はいつも深夜の街を歩く…ワケではない。


いや、この国に来てから毎日やってるけどね。


あたしは手紙を閉じ、泊まっているテーブルの上に置いた。


先程かった便箋、実は三枚目は皆に伝えるため。


いわゆる、伝言みたいな事ね。


「レイ…本当に行くの」


フレイムがあたしの肩に乗って聞いてきた。


「当たり前じゃん。 何のために皆に来てもらうと思ってんの?」


「でもっそれって……」


「よくない言い方だと、"敵の罠にハマりに行く"かな」


まさかの黒ローブからの手紙が、ね?


そっと誰にも気付かれないように部屋の窓を開けた。


結構高いけど、余裕で降りれる高さ。


「みんな…行くよ」


声を掛けると同時に窓から身を乗り出した。




*****