「あ! あなた、シエラのお姉さん?」
見覚えあるってそりゃあ姉妹だもんね。
顔がそっくり。
「どうして…レイ様が?」
「友人だもん。 シエラからいろいろ聞いたんだ」
あたしがニコッと笑うと、シエラのお姉さんは目を見開く。
次第に目から涙が溢れて……。
「お願いですっ! 私の婚約者を助けてくださいっ!!」
と叫び、ワァッと泣き出した。
「こ、婚約者って、どういう事?」
これは初耳だ。
話からあたしが国を出た後だと思う。
「私のっ…婚約者、はっ、゙レミリア様゙の命で、連れて行かれたんですっ!」
`!!´
あたしだけではなく周りにいた皆も衝撃を受けた。
「こ、ここでは、アレだし泊まってる宿においで? 詳しく聞かせて」
「はいっ……」
あたしらは宿に戻る事となった。
シエラのお姉さんはダァチの手を握り締めたまま、後に続く。


