〈side. Ryuki 〉

やっとの事でロイドを寝付かせ、小広間に場所を変えた。


「ダァチさんの紅茶スゴいですねー。 睡眠の効力があるなんて」


「……そんなのないけど」


「「?」」


ダァチさんとお互いに首を傾げた。


「あぁ、それリーフがやったの。 茶葉の一部を睡眠効果の効く薬草にすり替えたんだって」


白の袖無しシャツに着替えたレイが俺の隣に座り答えた。


「……レーちゃん、私お手柄?」


「そう。 よくやった」


「えへー」


レイは小さく笑い人指し指でリーフの頭を撫でる。


「……そこ、もういいかな」


ダァチさんの隣に座るマリーヌが声を掛けて立ち上がった。


小広間にいるメンバーはマリーヌ、ダァチさん、俺、レイ、ニーナ、ナルシストの六人。


リーフはレイと同席の為、数に入れない。


クリルと他の聖霊達はロイドの様子見の為、この場にはいない。