魔法書使いの蒼き人


「ぐ…うっ、レイっ、出し過ぎだっ!!」


身体にズシリと重くのしかかる。


ロイドとの戦闘時よりも放出量が多い。


「く……あぁ」


レイが魔力を抑えたのはレミリア様が両膝を下に付けたときだ。


「……レミリア様、"あたし"の大事な友人を傷付けてタダで済むとは思わないで下さいね」


その背後に立ち冷めた目で見下ろしていた。


「二人共行くよ」


一人先に歩き出し扉を開けた。


「……おぅ」


俺はロイドを支えるようにして後に続いた。


――バタンッ


盛大な音を立ててしまった扉の外は、レイの魔力に耐えきれなくて気絶している衛兵が数人。


「取りあえず馬車まで行こう。 ロイドの治癒はそこで」


レイはその場を素通りしていく。


「ロイド、大丈夫か」


赤黒い頬がかなり痛々しい。


「……んなわけねぇだろ。 骨までいった気がする」


ロイドの言葉にギョッとした。