魔法書使いの蒼き人


「……ジミー、王宮で働かないかしら?」


「はぁっ!?」


思わず叫んでしまい慌てて口を押さえる。


ジミーって名をすんなり受け入れた事にも驚きだ。


レイはレミリア様を信じられないような目で見ていた。


「……貴方みたいな人は歓迎よ。 どう?」


ニコリと笑いズイッとロイドに顔を近づける。


ロイドは目を見開いた。


……貴方みたいな、ってどんなだ?


首を傾げたがレミリア様を見てハッとなった。


目が一瞬黒く染まったのだ。


目をこすって見ると元の蒼に戻っていた。


「……もう一度言うわ。 貴方みたいな人は歓迎よ」


声色が甘く、優しく囁いている気がする。


ロイドは目を見開いたまま動かない。


「……」


それどころかオレンジの瞳が黒く染まっていく。


レミリア様は扇子を口元に当ててニコリと微笑む。


微笑みに艶めかしさを感じた。