魔法書使いの蒼き人


――――……

「ニーナが聖女に見えた」


「大げさだよ」


その二時間後、正装に着替え終え、ロビーでリュウキとロイドを待っている。


ニーナから余り物として貰ったパンを食べて、朝食抜きは免れた。


この後が大変なのよ。


久々の従姉妹と会うし、何て思うかな。


今日は話をするだけだから、一時間で終わる…気がしない。


「……レイ、待たせたな」


「堅苦しい」


そんな声と共に二人が来た。


白の襟高のシャツの上に黄のコートみたいなのを羽織り黒の太いベルトでしめる。


あたしのよりはシンプルだが、堅いのは変わりない。


「んー…二人共似合うね。 かっこいい」


冗談抜きで笑って褒めると、リュウキが赤くなり、ロイドはそっぽを向いた。


「じゃあ揃った所だし、行きますか」


「レイ…気をつけてね」


マリーヌ達に手を振って宿の扉に手をかけた。