〈side.Ryuki 〉

――ドンッ!!


突然の爆発音で一気に目が覚めた。


今は黒髪に瓶底メガネ、いかにも…実際に根暗である教師の魔法薬の授業を受けている。


俺は退屈で仕方が無く運良く中は薄暗いから寝ようかと思っていた。


その瞬間の爆発音。


教室は大騒ぎしている。


……場所はおそらく、地下。


地下って、一年前の入学式で魔力測定を行った所だよな。


俺は34万で学園二位だった。


地下って誰か使ったのか?


そこで蒼髪の女の事を思い出す。


「……まさか?」


そのまさかだった。


ガラッと勢いよくドアが開いたかと思うと、二人の人物が倒れ込んだ。


一人は教師であるミセス・シュルーズ。


中年のおばさんであったがいつも身につけている白い服が所々煤にまみれ黒くなっていた。


もう一人は、俺の予想していた人物…レイは頭を抱えゆっくりと起き上がる。


見るにも無惨な姿だった。