魔法書使いの蒼き人


「……レイも無茶するね。 ダァチ相手に……」


マリーヌがレイを見て呆れていた。


「どういう事だい?」


ナルシストが尋ねる。


「……見ればわかるよ」


そう言った瞬間、魔力の重さを感じた。


見るとレイは片手を木の剣、もう片手で魔法書を開いていた。


何を言っているのか分からないが、頭上から現れたのは……。


火、水、土、風の球。


「すげっ! 一気に四属性出せるのかよっ!!」


ロイドは一気に二属性は出すところは見たことがある。


俺だって頑張れば二属性はなんとか。


じゃなくて、


「魔法使えない相手に使うなんて、卑怯だろっ!?」


「待ていっ! レイが何も考えず魔法放つと思ってんの?」


「……いや」


マリーヌが両腕を使って止めてくるので動けなかった。


「……ダァチさん」


俺の心配は無駄だとわかるのがダァチさんのこの後の行動だった。