魔法書使いの蒼き人


金縛りにあったように身体が動かない。


頭を動かし、見るとナルシスは視線を逸らしていた。


「……っ゙、リュウ……」


ダァチさんはいないし、今は頼れるのは幼なじみしかいない。


だが、


「……ぐー…」


「!?」


リュウキはベッドに横になって狸寝入りしていた。


後で覚えておけよっ!!


「ハァハァ…ロイド様ぁ興奮してるのですかぁ? 心拍数…上がってますよぉ…ハァハァ…」


「……!!」


胸元に耳を添えられる。


荒い息遣いとなぞる指先にどうすることもできなかった。








「ク~リ~ルゥ~…いい加減にしなさいっ!!」


その時に救世主が現れた。


きゅ…マリーヌがカードを一枚クリルに向けて投げる。


「ひゃあああっ!」


カードから出てきた蔓がクリルをグルグルに縛り付けた。