魔法書使いの蒼き人


「……仕方ねぇよ。 髪がまだ乾いてないんだ」


後下で縛っている髪は下ろすと背中ぐらいになる。


濡れている自身のオレンジ髪に触れた。


と、


――バァンッ


「おはようございますぅ!」


足音は聞こえなかったがドアが勢いよく開かれ、高い声が部屋に響いた。


声の主はクリルだ。


「「「……」」」


唖然として俺らが見ていると、クリルは辺りを見回す。


そこで目が合ってしまった。


「やーん! ダァチ様には適わないけどぉ、ロイド様もイイカラダしてますねぇ」


ドアから一気に俺に近づいた。


「……っ」


俺はただならぬ寒気を感じ一歩ずつ後退したが、後ろは俺が寝ていたベッドが。


運悪くバランスを崩し、倒れ込んでしまった。


「ハァハァ…このクリル殿方の上半身を見てテンション上がりまくりですぅ」


恍惚とした表情で馬乗りし、胸元を指でなぞられた。