魔法書使いの蒼き人


〈side.Ryuki 〉

「さぁーて、レイの許可が出たからやっちゃいますか」


「それでーどうするのー?」


――バシャアッ


「髪を切るのでしょう? 水で濡らしましたわ!」


「……次に火で焦がしてから、風で切るとか?」


「いいねぇ!」


「さぁ、ウェンディいっくよ!」


「う、うん」


`……。´


あの男は固まったままされるがままになっていた。


数分後、男の頭は太陽の光が反射するほどツルピカになっていた。


「うわぁあああっ! ボクの…ボクの髪がぁあああっ!」


その場に泣き崩れた。


「……ムゴい」


ロイドは顔を引きつらせている。


「ふっくくぅ…惨めですねぇ」


クリルは口を押さえるがハッキリと声が聞こえている。


「さーて、スッキリしたしレイの所行こっ!」


「「はーい!」」


「……うん」


「ふわぁ」


精霊達は意気揚々としていた。