魔法書使いの蒼き人


〈side. Rei 〉

「……それが、どうしたんだ?」


リュウキが聞いてくる。


「無属性は名の通り、全てを無にするの…強力な割りに不便の所が多い。 例えば他の属性は一切使えなくなる、とか」


`!?´


バッと皆がマリーヌを見る。


マリーヌがばつの悪い顔をし、スカートの中からあるものを取り出す。


小さな箱の様なもの、


「中は霊力が込められたカードが入ってるの。 無属性の特徴を知って落ち込んだあたしを見て両親がくれたんだ」


マリーヌはその中の一枚を取り出し「'水よ…'」と唱えた。


`!´


カードから水が流れはじめ、床に水を落とした。


「……これがあるからあたしは旅に出ることができる。 それ以前にダァチがあたしを守ってくれるから」


「……姫」


マリーヌとダァチが見つめ合う。


全く、


「ほらっ、治癒終了!」


「いだっ!」


スパンと頭をひっぱたいた。