魔法書使いの蒼き人


「……これが主従関係?」


「従者は主人より騎士をかなり慕っている?」


「……主人、哀れ」


ニーナ、ナルシスト、ロイドの順に場の感想を言った。


マリーヌはレイに受け止められ転ぶ事はなかった。


「ちょっとクリル! あたしを突き飛ばすなんていい加減にしてっ! 後、ダァチに抱きつくのはやめなさい!」


「えぇ、いやよぉ。 ダァチ様、大丈夫ですかぁ?」


「……う、うん」


答えたものの、顔は大丈夫そうではなかった。


「……クリル、ダァチは気分優れてないの、だから抱きつくのは後にしな? あたしが治癒するから」


レイがクリルの襟を掴み持ち上げ、距離を取らせる。


「……さすがマリーヌの無属性ね。 前よりも威力増したじゃん」


「無属性?」


「そっ。 みんなは分かるよね」


その場にいた皆は頷いた。


無属性は火、水、土、風よりは強力だが稀にしか使う人は存在しない。