「二人は…何をしているのかしら?」
ニッコリと笑うマリーヌに寒気を感じる。
声は明るいけど、何かが正反対に表れている。
笑顔に黒いオーラが……。
つまり、怒っている。
「ひっ姫…これは「今は言い訳聞きたくないな~…」」
ダァチの言葉を遮りマリーヌは杖を取り出した。
「「っ゙!?」」
彼女の後に立っている四人は何が起きたのか不思議に思っている。
今からマリーヌが行おうとしているのは、あたしにダァチにとって恐ろしいこと。
あたしの顔はすごく真っ青だろう。
逃げる…それはマリーヌには通用しない。
言葉ではなく雰囲気でわかる。
「マ、マリーヌ…あの…それ、だけは……やめっ」
マリーヌは杖を振り唱えた。
「エクスプロード!!」
あたしとダァチの空間が歪み、爆発音と共に崩れた。
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