魔法書使いの蒼き人


〈side. Rei 〉

――タタタッ


「あ! ダァチー!!」


学園の行き止まりに立っていた。


「……レイ!?」


振り向いたダァチは驚いたのか目を見開いている。


みんなはこの顔を見て、驚いたと思うなー。


「久しぶりっ。 サウスト国で会った以来だね」


「そうだね」


あたしとダァチは互いの拳をぶつけた。


「レイはなんでここに?」


「あたしは知り合いの誘いで…数ヶ月前に転入してきた。 今は学園生活を満喫してるよ!」


「それは良かった。 レイ、聞きたいことがあるんだ。 姫は「見つけたよ」」


「! どこにっ!?」


「落ち着いて。 マリーヌならダァチがさっき会ったであろう四人といるから」


「……そうか」


安心したのかホッと一息つく。


「マリーヌの"旅好き"は昔から変わってないねー」


「国王様譲りだからな」


その場でお互いに笑いあった。