魔法書使いの蒼き人


「あたしがここに来たのはレイに会いに来たからなんだ」


とスカートの中から取り出したのは一枚の手紙。


「昨日レイから手紙が来て、いても経ってもいられなくなったの。 三年ぶりに見て…レイ変わったなぁ、なんて」


手紙をソッと両手で覆い、


「三年前なんて魔力も以前にまして強くなってたし、笑顔も…作っているようだった。 でも、今日見たらレイが以前にもまして明るくなっていた!」


「マ、マリーヌ!?」


頭を下げたマリーヌに俺は慌てて止めに入った。


王国の姫が俺らただの学生に下げるなんてっ!


「リュウキ達のおかげ! あたしの親友を戻してくれてありがとう!」


頭を上げてニコッと笑った。


「「「「……!」」」」


マリーヌの笑顔を見て、ニーナとナルシストは顔を真っ赤にして、


ロイドは動きを完全停止し、間近で見た俺はふらつきその場に座り込んだ。