魔法書使いの蒼き人


「あたしはダァチを捜してくるから、みんなマリーヌ見張っててね」


レイはピシッと手を挙げて走っていってしまった。


「……」


「とりあえず…座りましょうか」


先程俺らが座っていたベンチに促し、


その向かいに俺ら(ロイド以外)は座った。


「……あたしは名乗ったからさ、みんなの名前聞いて良い?」


マリーヌ様はうつむき加減に一人一人を見ていく。


「リュウキ・デュナミス、です」


「ニーナです。 リュウキとは双子です」


「……ナルシス・ゴートです」


「……ロイド・カーティス」


みな、それぞれ違う表情でマリーヌ様に名乗った。


「……リュウキ、ニーナ、ナルシスにロイド。 よし、覚えた! あたしを呼ぶとき下に"様"とかつけなくていいから!」


ニッコリと笑い一人ずつ握手していく。