魔法書使いの蒼き人


「ここにくる前に言ったでしょ? 祖父から代々受け継がれたって…その条件に七つの大罪と戦い続けなきゃいけないの。
その条件に膨大な魔力を得ること。 ちょうどあたしに該当してるじゃない」


ちなみに霊力は光と共に使えるようになった、と、付け足す。


それがあたしの使命であり、国を出た理由だ。


「ちょっと待てよ……」


リュウキが重々しく口を開く、


「アレと戦う度にレイは魔力を使い果たしかけるのか? じゃあ、仮に負けたとしたらどうなるんだよ」


そう言えば見られていたんだった。


「相手が強い闇を持っているほど強い光を使わなければならない。 でも、あたしは光属性を込めた魔力と霊力を使っている…なんとか補えているよ。 負けた場合は考えた事はないね。 もし、そうだとしたら……逆に闇に取り込まれてしまうかもね」


「ふざけんなっ!!」

リュウキの怒鳴り声が空間内に響いた。