〈side. Rei 〉
フワリとアレンさんの手から出てくるキラキラする光。
「これが七つの大罪に対抗する方法なんだ。 闇には光が対等する」
四人は驚いたかのように目を見開いていた。
「……数千年前に世界は滅びかけた。 剣士と巫女は光で世界を救った……闇は完全に消えることはなかった」
アレンさんはギュッと右手を握り締め、
「少し…本の少しの闇は数年かけて次第に大きくなり、最後にはまた世界を滅亡に覆いつくすだろう。 そこで、当時の私が考え抜いた結論は魔法書に光の属性を携えた分身と精霊達がこの魔法書に取り込んだんだ」
「……アレンさんは剣士程の光の力は持っていない…一応は使うことができたの。 だけど初めて、魔力が込められた魔法書にアレンさんは全光の力を込め、それからは魔法書を扱うこととなった人に分け与える使命を与えられた……ということ」
さっきから説明をはしょってるからあたしが付け足した。


