魔法書使いの蒼き人


……。


「じゃなくて、なんで数千年前の人物がここにいるんだよっ!!」


俺はその人を指差し叫んだ。


「……実は、あたしの持っている魔法書に五の霊力を込めた人がアレンさん」


レイは耳をふさぎながら言った。


「で、あの人はアレンさんであってアレンさんではない」


「……はぁ?」


全く意味分からん。


「……リュウキ君」


名前を呼ばれ振り向くと、その人…アレンさんが、


「……話はみなが揃ってから話そう。 私はアレン・ビクトリア。 以後お見知り置きを」


と言って頭を下げた。


「ア、アレンさんっ! 頭あげてっ!」


レイにしては珍しく慌て出す。


「たとえ、アレンさんの"分身"であっても世界に名を残した偉人に変わりないんだからっ!」


"分身"?


「……そう、わかったよ」


アレンさんは苦笑いを浮かべた。