魔法書使いの蒼き人


「あがっ!」


「いだっ!」


出口に着いたと同時に術を解かれ、そのまま地面に。


五、六回は転がった気がする。


「ロイドの奴……」


「さすがトップ、やることが酷すぎる……」


身体のあちこちが痛み仰向けの体制のまま目を閉じる。


「……この人達が私に会わせたい人?」


「……そう。 なんか変な所を見せたけど」


この声はレイと……


……男?


「ちょっと、リュウキ、ナルシス! 寝転がってないで起きなさい!」


先程は遠くから聞こえたレイの声がすぐ近くで聞こえた。


ゆっくりと目を開けると、白い天井をバックにレイが俺の顔をのぞき込んでいた。


「……近い」


その距離およそ3センチ。


「あぁ、ごめん」


俺の言葉にあっさりと身を引いた。


起きあがると、レイの他にもう一人。


おそらくこの人が喋っていたのだろうか。